2023.11.24

「らしさ」が伝わる名刺作り

前回のコラムでは、初心者の方が名刺を作る際に押さえておきたいポイントをお伝えしました。 今回は「自分らしさ」「会社らしさ」「業種らしさ」といった、名刺を活用した相手に伝えたい「らしさ」を表現するためのポイント3つをお伝えします。
前回のコラムはこちら【初心者の方向け!名刺作りのポイント】

与えたい印象にあわせた書体選び

名刺作りにおける印象は、写真やイラスト、配色のみで決まると思っていませんか?
実は名刺デザインの基礎は「文字」にあります。

「文字」には、名刺で大切な情報を伝える役割と、名刺デザインの印象を左右する2つの重要な役割があるのです。
普段はあまり意識してチェックしていない方も、この機にお手元の名刺を確認してみてください。

「文字」の書体には種類がありますが、日本語の書体には、大きく分けて「明朝体」と「ゴシック体」の2種類があります。

各書体の印象については、多くの場合は下記の通り表現されています。
太さでも感じ方が違ってくる点が面白いですね。

【明朝体】
・上品/高級
・古典/伝統的
・細字で繊細/女性的、太字で信頼感/男性的

【ゴシック体】
・親近感/カジュアル
・現代的/モダン
・細字でシンプル/女性的、太字でインパクト/男性的

「明朝体」と「ゴシック体」の中にも様々な種類の書体があり、その多くはインターネット上で見本を確認することができますよ。
ご興味のある方はぜひ【書体見本】で検索してみてください。
同じ漢字を並べて見比べて、違いを探してみるのも楽しいかもしれませんね。

また、「明朝体」と「ゴシック体」に収まらない個性的なデザイン書体もあります。
そういった書体はポイントとしてのあしらいにはピッタリですが、あまり可読性が高くない場合がありますので、住所や電話番号といった相手に伝えたい大切な情報の文字に使用するのは適していません。
以上をふまえて伝えたい「らしさ」にあわせた書体選びに挑戦してみてくださいね。

色の感じ方と配色のコツ

まずは「らしさ」に沿ったキーカラー(メインカラー)を決定し、そこから配色の候補を検討してみましょう。
あなたは色を通してどんな印象を持ってもらいたいですか?
エネルギッシュでインパクトのある赤、親しみやすくフレッシュなオレンジ、ビビットで元気な黄色、優しい自然派な印象の緑、知的で信頼感のある青など…色には感情、季節、地域、業種、人柄などを見た人に連想させるパワーがあります。上手に活用したいですね。

また、名刺で使用する色数は、大体3色程度に絞っておくと印象がまとまりやすいです。
多色を使用してももちろん問題ありませんが、色数が多くなればなるほど印象は散らばりがちです。
確固とした目的がある場合を除いて、色数を絞って配色するのがおすすめです。

地色の選択によって、文字色も変わってきます。 時間が許す限り、様々なパターンを試して「らしさ」に繋がる配色を見つけましょう!

とことんこだわりたい方に!紙の種類って?

「らしさ」にとことんこだわるなら、せっかくですし紙もきちんと選びたいですよね?
そんな方に向けて名刺に使用される定番の紙をご紹介します。

マットコート紙
表面はつやを抑えた処理がされていて、触るとさらさらとした質感です。
手に取った感触や発色にも癖がなく、照明などの反射光で文字が見にくいといった事もありません。
厚みがあり通常のビジネス名刺で使用されることも多いので、迷ったときはこの紙を選ぶのがおすすめです。

上質紙
上記のマットコート紙よりさらに表面のつやがなく、表面に塗工処理(コーティング)がされていないので、鉛筆で書き込みができる程の筆記性の高さが特徴です。
発色は弱めなので、顔写真や鮮やかな色を表現したい場合にはやや不向きとされています。
自然な風合いなので、ナチュラルテイストなデザインやイラストを使用したい方におすすめです。

コート紙
表面に塗工処理がされた光沢のある紙なので、写真の色がより鮮明に出ます。
写真やビビッドな色を表現する場合に向いています。
カタログやポスターなどの写真の再現性を求められる印刷物にもよく使用されています。
写真をメインに用いて「らしさ」を伝えたい方におすすめです。

代表的な定番用紙をご紹介しましたが、この他にも様々な紙があります。 厚くて耐久性があり高級感を感じる「ヴァンヌーボ」、鮮やかで透き通るような綺麗な白色が大きな特徴の「マシュマロホワイト」など、印刷所によって取り扱っている紙の種類には違いがありますので、どんな紙が使用できるのか気になる方は相談してみてください。

【まとめ】
以上、相手に伝えたい「らしさ」を表現するためのポイント3つをお伝えしました。
伝えたい「らしさ」が引き立つよう、使用書体や配色、紙の特徴を上手に組み合わせることが大切ですね。
前回のコラムとあわせて名刺作りの参考になれば幸いです。
ケイデザインのその他【デザイン・印刷物】のコラムもぜひご覧ください。

この記事を書いた人

あらいぐま

あらいぐま

WEB デザイン担当。お酒はほどほどに。レトロデザインと映画、毛のある生き物とトカゲがとても好きな射手座の長女。

TOP

CONTACTお問い合わせ

MORE
詳細もみる

CORPORATION会社概要

MORE
詳細もみる

FAQよくある質問

MORE
詳細もみる